佐賀県多久市公共ホール音楽活性化事業
12月7日(金)~9日(日)に佐賀県多久市にて公共ホール音楽活性化事業が実施されました。派遣アーティストはリコーダーの江崎浩司さんとピアノの長久真実子さんです。
アクティビティは、7日(金)に市立南部小学校南渓分校と市立西部小学校の2箇所、8日(土)には天寿荘と多久聖廟の2箇所、合計4箇所で開催されました。
南渓分校は、南部小学校の生徒のうち近隣の地域の1・2年生が通う分校で、小さな木造校舎の1室に分校の生徒11人が集まって音楽を聴いてくれました。西部小学校では対象が3年生から6年生と言うことで、みんなリコーダーを持って江崎さん、長久さんとの共演の場面もある、素敵なアクティビティになりました。
8日の天寿荘では、入所者と職員の方50名ほどを対象にアクティビティを行いました。後半にかけて童謡やJAZZのスタンダード曲など、耳慣れた曲に入ってくると多くの方が手や首でリズムをとりながら演奏を楽しんで下さいました。午後は日本でも有数の孔子廟である多久聖廟の廟内でコンサートを行いました。主な対象は の皆さんだったのですが、偶々参拝に来られた親子の方も寒い中でしたが演奏を聴いていって下さいました。儒教には学問の一つとして音楽も入っているのですが、そのせいか聖廟の音の響きは本当に素晴らしいものでした。
最終日、9日(日)に多久市中央公民館大ホールで開催されたコンサートでは、江崎さん長久さんによる、バロック音楽の名曲(ちょうど多久聖廟の創建された300年前頃の曲!)やサックスを使っての日本の歌メドレーなどが演奏されました。そして、間には多久聖廟の祭礼の際に雅楽を演奏されている多久雅楽部のみなさんとの共演もあり、客席からは笑いや、「上手い!」といった声が飛ぶなど、非常に楽しいコンサートになりました。当日会場にいらしたお客さんには、アクティビティ先の小学校や、聖廟でのコンサートを聞いてくれた子どもさんとその親御さんのお顔も見えたほか、ホールの担当の方によると天寿荘での演奏を聴いた方がご家族に「是非行くといい」と勧めて下さり、わざわざ県外からいらしたお客さんもおられたそうです。
▼南部小学校南渓分校
江崎さんの「僕の演奏をまねしながら聞いてみて」の言葉にあわせて踊って(演奏?)くれた児童さん達の様子。
▼学校の様子
小さいですが雰囲気のいい校舎でした。実は来年度から分校は無くなり、児童さんは全員南部小学校に行くと言うことで、先生からも「一つ想い出にもなったのでは」というお言葉も頂きました。
▼西部小学校
授業でも使われているリコーダーで、アーティストのお二人と共演しました!
▼天寿荘
アクティビティの最後、入所者のみなさんと「ふるさと」を歌った一コマです
▼多久聖廟
せっかく伝統のある建物(重要文化財!)で演奏すると言うことで、雅楽部の方が使われている衣裳をお借りしての演奏となりました。お似合い!?
▼コンサート前、雅楽部さんとのリハーサル
練習の時間があまり取れなかったのですが……リハーサルでの雅楽部さんはさすがの一言!
▼コンサート、休憩中!
コンサートの休憩中、雅楽部の皆さんと江崎さん、長久さんがスタンバイしている姿を撮影させて頂きました。左端で1人ひときわ長い楽器(ショーム:ヨーロッパの古楽器で雅楽で使う篳篥と同じダブルリードの楽器)を持っているのが江崎さんです。