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2009年1月30日 (金)

公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業 高知キャンプ

1月15~20日にかけて、高知県立美術館を拠点として公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業アーティスト研修が開催されました。参加したアーティストは、トリオZEN(ピアノトリオ)、わくわく♪カルテット(弦楽四重奏)、Quatuor B(サクソフォーン四重奏)の3組のアンサンブルです。4日間の練習と2日間のアウトリーチを通じて、ホールのスタッフとともに地域でのアウトリーチの手法を学びました。

開講式を終えたアーティストたちはさっそく練習を開始。3日間にわたり、自分たちが何を伝えたいのか、どうすれば子どもたちにクラシック音楽を伝えられるかについて、コーディネーターからアドバイスを受けながら話し合いと練習を繰り返していました。

4日目には、小学校でのアウトリーチを翌日に控え、各グループが組み立てたプログラムを実際に演じました。コーディネーター陣からの講評を受けた後は、明日の本番に向けて最後の練習に励みます。

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いよいよアウトリーチ本番。3組のアンサンブルは介良潮見台小学校の5年生に向けて、はじめてのアウトリーチをおこないました。トリオZEN(ピアノトリオ)はサッカーのように“音楽をパスする”様子を実演しました。Quatuor B(サクソフォーン四重奏)は子どもたちの手拍子とともに「リバーダンス」を演奏しました。わくわく♪カルテット(弦楽四重奏)はモーツァルト弦楽四重奏曲のストーリーを子どもたちにイメージさせながら演奏しました。

美術館へ戻ってさっそく反省会です。実際にアウトリーチをおこなって、またお互いのアウトリーチを観ての感想や改善点について話し合いました。どのグループも演奏だけでなく言葉で伝えることの大切さ・難しさを感じたようです。

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最終日の20日は、それぞれに前日の反省を生かしてプログラムを練り直し、トリオZEN(ピアノトリオ)は追手前小学校、わくわく♪カルテット(弦楽四重奏)は第六小学校、Quatuor B(サクソフォーン四重奏)は五台山小学校でアウトリーチをおこないました。子どもたちからはたくさんの歓声や質問が上がるなど、どのグループも手応えを感じていたようです。

1月の後半から3組のアーティストはそれぞれ高知県内の各市町村でアウトリーチを実施し、3月1日のコンサート(高知県立美術館)へと続きます。この研修をとおして地域のアウトリーチ活動がより活発になるとともに、高知に蒔かれた音楽の種が大きく育つよう祈るばかりです。

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2008年12月25日 (木)

公共ホール音楽活性化事業 青森県六戸町公演が終了しました

12月17日から19日まで、青森県六戸町でピアノトリオ・ミュゼの皆さんによるおんかつが実施されました。積雪はあまりないけれど、最低気温が氷点下になる寒いところと伺っておりましたが、期間中は日差しがぽかぽかと暖かい日が多く、日中は気持ちの良いお天気でした。

アクティビティは、楽器の仕組をヴァイオリン演奏体験も交えて楽しく紹介したり、演奏をより深く鑑賞できるように曲のイメージをお話ししたりして、クラシックをより身近に感じられる楽しいひとときでした。

12月17日(水)
●七百中学校3年生
クラスの女子の3分の4は吹奏楽部で、音楽が好きな生徒ばかりという七百中学校。最後に合唱曲をプレゼントしてくれました。
●折茂小学校4・5年生
折茂小学校は来年3月で閉校になってしまいますが、思い出の校舎でミュゼの皆さんの素晴らしい演奏を聴けたことを児童の皆さんもとても喜んでいました。

12月18日(木)
●六戸小学校5年生
最後に演奏した、メンデルスゾーンの「ピアノトリオ第1楽章」は感情や情景の表現が豊かな曲でした。約10分間、こどもたちは集中して音楽に聴き入っていました。 
給食交流もあり、ミュゼの皆さんも児童の皆さんも楽しんでいました。
●六戸中学校2年生
六戸中学校の近くにあるさつき沼は白鳥飛来地だということ。そんな風景を思い浮かべながら、サン・サーンスの「白鳥」を楽しんでいただけたようです。

12月19日(金)
●六戸町文化ホール「ピアノトリオ ミュゼ ファンタスティックコンサート」
クリスマスソングも織り交ぜた楽しい第1部と、メンデルスゾーンのピアノトリオ全楽章をじっくり味わえる第2部。
寒い中お越しくださった大勢の皆さん、ミュゼの奏でる美しい音楽をたっぷり堪能していただけたようです。
終演後にはサイン会があり、長蛇の列。アクティビティで出会ったこども達もたくさん来てくださいました。

Photo  七百中学校

Photo_2  折茂小学校

Photo_3  六戸小学校

2  六戸中学校

2008年10月26日 (日)

公共ホール音楽活性化支援事業(石川県珠洲市)

1023()25()に石川県珠洲市にて、公共ホール音楽活性化支援事業が行われました。アーティストはヴァイオリンの小野明子さんとピアノの伊東晶子さんです。  

アクティビティは23日~24日にかけて、市立宝立小学校、市立上戸小学校、市立大谷中学校及び市総合病院の4つの施設で行いました。

それぞれのアクティビティ先では、ヴァイオリンの音の鳴る仕組みや弾き方を説明するとともに、演奏曲のイメージや曲に出会った時の自身の思い出、英国留学などの話を身近な話として紹介していました。小中学校での体験コーナーでは、初めて触れたヴァイオリンから音が出ると子ども達は嬉しそうに歓声をあげたり、小野さんがヴァイオリンの様々な演奏技法を披露すると、その指の動きに驚いたり、奏でる音色に感動していました。また、学校の音楽の時間に習ったお馴染みの曲を演奏すると子ども達はリズムに合わせて身体を動かすなど楽しい時間を過ごしていました。

最終日の25日に「ラポルトすず」でおこなわれたコンサートでは、アクティビティをおこなった学校の子ども達やその家族をはじめ、市民の皆さんに足を運んでいただき、クラシック音楽の魅力を伝えるとともにアーティストを身近に感じて貰う機会をお届けすることができました。

51 市立宝立小学校

16 市立上戸小学校

5 市立大谷中学校

25 市立大谷中学校

2008年9月17日 (水)

福岡県古賀市公共ホール音楽活性化事業(9月13日~15日)

913()15()に福岡県古賀市にて、公共ホール音楽活性化事業が行われました。アーティストは、木管五重奏のQuintetH」(クインテット・アッシュ)です。 

アクティビティは、13日・14日にかけて古賀市内の3つの中学校と1つの高校の吹奏楽部を対象におこなわれました。それぞれの楽器の仕組みや歴史を説明するほか、リズムの合わせ方を理解してもらうために目隠しをして「ヒンデミット」を演奏するなど、趣向を凝らした内容。生徒たちからは時折驚きや感心の声が上がり、興味深く聞いている様子でした。また、生徒たちから「綺麗な音を出すにはどうすれば?」「一日にどのくらい練習していますか?」など吹奏楽部ならではの質問が多く寄せられました。

 最終日に古賀市中央公民館でおこなわれたコンサートでは、アクティビティをおこなった学校の生徒たちやその家族をはじめ、「おしゃれなファミリーコンサート」というテーマのとおり、たくさんの親子連れの方々に足を運んでいただきました。子どもたちも知っている「カルメン」や「きらきら星による変奏曲」といった曲の演奏のほか、オーボエ奏者の最上さんを中心に、それぞれの楽器や木管五重奏について楽しい解説がありました。会場からはたびたび笑い声や拍手が上がり、親子で一緒に楽しんでいる様子でした。

2008年9月 3日 (水)

公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業 岡山セッション ガラコンサート

7月19日(土)、岡山県立美術館ホールで、今年度前半のアウトリーチ・フォーラム、岡山セッションガラコンサートが行われました。夏休み最初の土日、「晴れの国岡山」に相応しい晴天の中、たくさんのお客さまがご来場くださいました。

今回のアーティストは、アルモニューズ カルテット(弦楽四重奏)、トリオ・アルティカ(ARTICA)(ピアノ三重奏)、木管五重奏団MINTOの若手3組のアンサンブルです。

 3組のアーティストは、6月半ばにアウトリーチプログラムづくりを中心とした研修を集中的に行った後、県内7市町村で45回のアウトリーチ及び6回のコンサートを行いました。 

 今回のガラコンサートはその締めくくりとなるものです。アウトリーチ先でのエピソードトークも絡めながら、これまでの活動に対する深い思いが伝わってくる演奏で、フォーラム・ガラコンサートならではのアーティストと観客の距離が近いあたたかなコンサートでした。

 なお、本年度二つ目のアウトリーチ・フォーラムは1月から3月に高知県で開催される予定です。20p320sq 20w5

公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業(新見市)

   トリオ・アルティカ(ピアノトリオ)の三人のアーティスト(ピアノ:澤田智子さん、ヴァイオリン:能登谷安紀子さん、チェロ:渡辺靖子さん)は、7月8日から12日の5日間の日程で新見市内の6つの小学校でアウトリーチとコンサートを実施しました。

初日の7月8日は、市の北部に位置し鳥取県との県境に近い千屋小学校と市の西部に位置する野馳小学校の2校を訪れてアクティビティを行いました。子ども達の中には、初めて見るヴァイオリンやチェロといった楽器に興味津々の様子でじっと見つめる子どももいて、その音色に素直に反応していました。千屋小学校ではトリオ・アルティカの演奏に子ども達たちが合唱で参加するなど楽しいアクティビティとなりました。

2日目は、市の南部に位置する萬歳小学校と東部に位置する井倉小学校、3日目には、市の西部に位置する矢神小学校と中心部に位置する西方小学校でアクティビティを行いました。アーティストの3人は、それぞれの楽器の魅力を音の出る仕組 みなどを交えて紹介するとともに、「トリオで演奏する楽しさ」や「想像力」などをテーマにしてトリオとしての魅力についても子ども達に語りかけました。

今回の新見市でのアクティビティは市域の東西南北を訪れることができ、普段はホールに足を運ぶ機会の少ない子ども達に生の音色を届けるとともに、アーティストを身近に感じて貰うことができたと思います。

最終日の12日には「まなび広場にいみ」大ホールで大勢の観客の前で演奏し、新見市民の皆さんにクラシックの魅力を感じて貰う機会をお届けすることができました。

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公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業(玉野市)

7月14日より岡山県玉野市でアルモニューズ・カルテットによるアクティビティ&コンサートを行ないました。公共ホール音楽活性化事業アウトリーチ・フォーラム事業として、アルモニューズ・カルテットにとって2箇所目の市となります。

アクティビティ先は、山田小学校、鉾立小学校、東児中学校の3箇所、小学校では給食交流も行われました。

コンサート前日には、コンサート会場近くの天満屋ロビーと、市役所ロビーでゲリラミニコンサートを行いました。市役所ではお昼を終えた市役所の職員をはじめ、80名近い人がミニコンサートに、市役所中に弦楽四重奏の音色と大きな拍手が響き渡りました。

コンサートでは前日のミニコンサートを聴いたお客様を含め、多くの方が足を運び、盛況のうちに幕を下ろしました。

2008年8月18日 (月)

公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業 高知セッションプレシンポジウム開催

 7月3日(木)、今年度2つ目のアウトリーチ・フォーラム開催地となる高知県で、シンポジウムが開催されました。
 会場はアーティスト研修予定会場の高知県立美術館。アウトリーチ・フォーラム公演事業実施予定の市町村担当者をはじめ、県内の公共ホール職員や小学校教諭等がご参加くださいました。

◆◆内容◆◆
(1)開会の挨拶
(2)講演「アウトリーチ活動のすすめ~公共ホールが行うアウトリーチ活動の今~」
  講師・・・津村卓(地域創造プロデューサー)
(3)公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業について
  講師・・・箕口一美 氏(公共ホール音楽活性化事業コーディネーター)
(4)デモンストレーション~アクティビティ実演~
 アーティスト・・・「Brass Soul金管魂」(金管五重奏、H19年度富山セッション参加アーティスト)
(5)アーティストトーク~実施担当者を交えて~
   進行・・・箕口一美 氏
   アーティスト・・・Brass Soul金管魂(秋宗章太 氏、菊地大輔 氏)
   過去のフォーラム実施担当者・・・岩崎証意 氏(財団法人富山県文化振興財団)

 高知セッションは2009年の1月から3月にかけて実施されます。高知県立美術館でのアーティスト研修、土佐清水市、須崎市、香南市野市町、佐川町、本山町、いの町の6市町で公演事業の後、締めくくりのガラコンサート(3月1日)を高知県立美術館ホールで開催予定です。参加アーティストは弦楽四重奏、ピアノ三重奏、サクソフォーン四重奏の3組のアンサンブルです。

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公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業(津山市)

   7月2日より公共ホール音楽活性化事業アウトリーチフォーラム事業の2クール目が始まりました。他グループより一足先に木管五重奏団MINTOは岡山県津山市でアクティビティ&コンサートを行ないました。

初日の午前中は田園風景が広がり、「男はつらいよ」の撮影でも使用された木造の駅舎近くに位置する清泉小学校でアクティビティを行ないました。午後は昨年吹奏楽コンクールで県代表に選出された鶴山中学校吹奏楽部を訪ね、アクティビティの後はクリニックを実施。吹奏楽部員より手話付きのすてきな歌のプレゼントもありました。

2日目の津山市中心部の東小学校では、子どもたちが思い思いの楽器の前で演奏を聴けるようにと新しい手法に挑戦し、MINTOのメンバーは教室の隅々に散り、演奏しました。午後は旧勝北町の小学校3校が学区となっている明るく開放的な新築校舎の勝北中学校1年生を対象に実施。少し大人な中学生相手に緊張しつつ、人生の先輩としてトークに素敵なアドバイスも混ぜました。

アウトリーチ最終日となった3日目の大崎小学校では5、6年生とともに給食を食べ、交流を図った後、最後の訪問先となる新野小学校へ。4年生からはMINTOのメンバー1人1人の特徴を捉えた似顔絵のプレゼントがありました。

4日目には地域交流プログラムが行なわれ、岡山県の郷土伝統的工芸品、横野和紙作りを体験。

域の伝統文化に触れ、津山の魅力を満喫した1日となりました。

コンサートでは1日早い七夕ライブと題し、七夕にちなんだ曲も披露。前回訪れた勝央町のお客様も来場して下さり、久しぶりの再会を喜びました。

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2008年6月27日 (金)

公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業(笠岡市)

岡山市での研修を終えたトリオ・アルティカ(ピアノトリオ)の三人のアーティスト(ピアノ:澤田智子さん、ヴァイオリン:能登谷安紀子さん、チェロ:渡辺靖子さん)は、笠岡市内の小中学校で6回のアウトリーチとコンサートを実施しました。

初日の6月18日は、市の中心部から船で約30分の白石島の白石中学校と北木島の北木小学校を訪れてアクティビティを行いました。北木小学校では全校児童15人を対象に3つの楽器の魅力を音の出る仕組みなどを交えて紹介したり、実際に子ども達が打楽器で演奏に参加するなど楽しいアクティビティとなりました。

翌19日からアウトリーチの最終日となる20日まで、プログラムの練り直しも行いつつ、引き続き4回のアクティビティを実施しました。

大島中学校と小北中学校では3年生が対象であったことから、アーティストが音楽家の道を選んだ理由などを交えて音楽の魅力を伝えるとともに、将来の夢や進路に悩む学生達と語り合うトークを行いました。3人のアーティストは、日を追うごとにトークにも慣れ、アドリブも飛び出すなど親しみやすい雰囲気を創り出したアクティビティになっていきました。

21日には笠岡市民会館ホールで約360名の観客の前で演奏し、笠岡市民の皆さんにクラシックの魅力を伝えるとともに、会場にはアウトリーチ先の子ども達も足を運んでくれるなど、アーティストを身近に感じて貰う機会をお届けすることができました。

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