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2008年6月25日 (水)

アウトリーチフォーラム事業 IN 勝央町

 1週間のアーティスト研修を終えた、木管五重奏団MINTO(フルート:中村薫、オーボエ:小倉悠樹、クラリネット:田中まな美、ファゴット:今木智彦、ホルン:三村総撤)は、岡山県北部に位置する勝央町でのアクティビティ&ホールコンサートを行ないました。

 初日の勝央北小学校は小学3年、4年、6年生を対象にうぐいすのさえずりが聞こえる音楽室でのアクティビティを行ない、その後ともに給食を食べ、子どもたちとの交流を図りました。

 2日目は改築中の勝間田小学校の5、6年生を勝央文化ホールのレッスンルームに招き、アクティビティを行ないました。アーティストたちも回数を重ねるごとに気持ちにゆとりができ、プログラムやトークの内容に工夫を凝らすようになりました。

 3日目は2日目と同じく勝間田小学校の4年生を対象にアクティビティを行なった後、勝央中学校の吹奏楽部を訪ね、アクティビティとワークショップを実施しました。アーティストと接する機会のない子どもたちは直接アーティストから楽器を吹く上でのアドバイスを受けたことが貴重な体験となったようです。

 4日目はアーティストと地域の方々との交流プログラムが行なわれ、勝央町の金時太鼓の演奏を聴き、アーティストたちも太鼓の演奏に参加しました。また金時太鼓のメンバーとともにソーセージ作りを体験し、その後のバーベキューでは作ったソーセージをみんなで食べました。

 ホールコンサート当日はアクティビティを行なった小学校や中学校の子どもたちをはじめ、地域の方々約300人が来場し、盛況のうちにホールコンサートが終わりました。P6210193P6210191P6180127

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岡山アウトリーチフォーラム事業

 都道府県との共催で行なわれる、公共ホール音楽活性化事業アウトリーチフォーラム事業が6月12日より岡山県で始まりました。

 

 参加するアーティストは、ピアノトリオ・アルティカ、アルモニューズ カルテット、木管五重奏団MINTOです。

 初日より3日間アウトリーチについて研修し、コーディネーターのアドバイスを受けながら、プログラム作りに励み、4日目は実際に作ったプログラムを各コーディネーター、アシスタントコーディネーター、スタッフの前で披露しました。

 5日目は中央小学校、6日目は伊島小学校、政田小学校でアウトリーチを実施し、参加アーティストが互いのアウトリーチを見合い、その後意見交換会も行なわれ、1週間のアーティスト研修が閉講しました。

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○ピアノトリオ・アルティカ(ARTICA)

  ピアノ:澤田智子

  ヴァイオリン:能登谷安紀子 

  チェロ:渡辺靖子

○アルモニューズ カルテット

  ヴァイオリン:波多野幹子、片桐友里美

  ヴィオラ:佐藤裕子

  チェロ:渡邊 雅弦

○木管五重奏団MINTO

  フルート:中村薫

  オーボエ:小倉悠樹

  クラリネット:田中まな美

  ファゴット:今木智彦

  ホルン:三村総撤P1010694P1010685P1010663

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2008年4月28日 (月)

20年度音活全体研修会開催(その3)

 アーティストプレゼンテーションの様子です。

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20年度音活全体研修会開催(その2)

研修会の様子です。

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20年度音活全体研修会開催

4月15日から17日にかけて、20年度音活全体研修会を開催しました。スケジュールは、次のとおりでした。

15日(火) 16日(水) 17日(木)
地域創造・会議室 津田ホール 地域創造・会議室
      ⑦ グループ別企画検討
    ④ 地域資源の活用  
       
12:00     ・おんかつシート  
受 付    
12:30          
オリエンテーション      
        昼食休憩
13:30   昼食休憩    
① Mission   ⑧ Know - how
  「(仮題)文化施設としての役割」 ⑤ アクティビティを見る  ~ 制作編&事務編 ~
   津村 卓 (コーディネーター)    丹羽 徹  (コーディネーター)
       小澤櫻作 (コーディネーター)
  「(仮題)おんかつ事業では何ができるのか」        
  プレゼンテーションの見方・考え方  閉 講 式
   児玉 真 (チーフコーディネーター)    
15:45   開 場  
② Purposes &
    Targets
   
  ⑥ プレゼンテーション  
  … おんかつ事業の事例から …    
   ~大分県日田市~    
   箕口一美 (コーディネーター) ① 今野尚美 (ピアノ)  
    ② 高橋和歌 (ヴァイオリン)  
   ~三重県四日市市~ ③ 吉川健一 (声楽・バリトン)  
   能祖将夫 (コーディネーター)    
     休憩  
   「コミュニティプログラムとコンサートを効果的に連携させる」    
  ④ ドゥオール (ピアノデュオ)  
   小澤櫻作 (コーディネーター) ⑤ ミュゼ (ピアノトリオ)  
19:00     ⑥ アッシュ (木管五重奏)  
③ Goal    
  「おんかつの原点に帰ろう! 
     (ホールと地域を見据えて)」
 休憩  
     
     吉本光宏 (アドバイザー) ⑦ 福島青衣子 (ハープ)  
    ⑧ 小谷口直子 (クラリネット)  
20:30          
番外ゼミ 交 流 会  
       
       
       
       
             

2008年3月 5日 (水)

宮崎県新富町公共ホール音楽活性化事業

 2月28日(木)~3月1日(土)に宮崎県新富町にて、公共ホール音楽活性化事業が行われました。 アーティストは、ソプラノの渡邊史さん、ピアノの松本康子さんです。
 

アクティビティは、28日に広大な茶園と工場がある「夢茶房」、「町立上新田保育所」の2か所、29日には「新富幼稚園」、「町立新田保育所」の2か所で行われました。

 「夢茶房」では、工場だった建物を改装してお茶やお茶に関する商品などを揃え、また夢茶房のお茶が楽しめる「喫茶コーナー」もある「くつろぎの空間」でお茶にまつわる曲を演奏しました。コンサートの途中では、「夢茶房」のご主人によるお茶を飲みながらお茶のお話しも交えるなど、くつろぎながらとても楽しいひと時を過ごしました。

 「保育所」「幼稚園」では、子どもたちにも親しみやすい曲の演奏や子どもたちからの歌の贈り物、そしてお返しに、渡邊さんから歌を上手に歌うちょっとしたコツ教えてもらいました。子どもたちは気に入った曲を口ずさんだりして素敵なアクティビティでした。また、子どもたちは家に帰って家族の人に楽しそうに話をしていたようです。

  最終日のコンサートでは、「季節を想う曲」「芸術歌曲」「春の訪れ」「世界の国から」のテーマで様々な曲を演奏しました。その中で『早春賦』を観客の皆さんと一緒に歌いとても盛り上がりました。アクティビティ先の先生方や子どもたちから楽しかった話を聞いて駆けつけた家族の方、「夢茶房」のコンサートのお客さんも多く足を運んでもらい皆さんにとても楽しんでもらえました。

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●夢茶房でのコンサート
●上新田保育所のアウトリーチ
●新富幼稚園のアウトリーチPhoto_05_3Photo_03_3
●新田保育所のアウトリーチ
●コンサートの様子

   

2008年2月 4日 (月)

公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業 富山県高岡キャンプ 

4日目の28日、3組の若手アーティストたちは二塚小学校ではじめてのアウトリーチを行いました。

Brass Soul金管魂(金管五重奏)のアクティビティでは、金管五重奏の演奏をバックに子どもたちみんなで『世界に一つだけの花』を歌いました。トリオ・エトワール(ピアノトリオ)は、その音楽が何をイメージしてつくられたものか、実際の絵などを見せながら子どもたちに伝えました。カルテット・ゼーレ(弦楽四重奏)は、実際に楽器に触れてもらい、体験型の楽器紹介を行いました。

各組ともそれぞれ違ったアプローチで子どもたちにクラシック音楽の魅力を伝えました。自分たちが実際に子どもたちに向けてアクティビティを行ってみて、また他のアーティストのアクティビティを見て、それぞれに反省点などが見えてきたようです。

 

早速帰って全体で反省会を行い、各組が自分たちのプログラムについて、また別の組のプログラムの感想、反省点などを話し合いました。

 

同じプログラムでも学年やクラスによっても反応が違うので、そのクラスの雰囲気に合った対応をしていかなければならないこと、大人が当たり前に使っている言葉でも、子どもにはわからない場合があるので、言葉を選ぶことが重要なことなど実際のアウトリーチを終えてわかる色々な反省点・改善点が見えてきたようです。

 

キャンプ最終日の29日、3組のアーティストはそれぞれ前日の反省を生かしてプログラムを再度練り直し、トリオ・エトワール(ピアノトリオ)は横田小学校で、カルテット・ゼーレ(弦楽四重奏)は牧野小学校で、Brass Soul金管魂(金管五重奏)は午前中石堤小学校、午後に西広谷小学校にそれぞれ分かれてアウトリーチを行いました。

 

終了式でそれぞれのアクティビティの成果について語り合いました。児童が描いた似顔絵で迎えられた組、児童によるお礼の合唱に涙が出そうになった組、それぞれ笑顔でアクティビティを終えられたようです。

 30日からは3組が別々の市町村でアウトリーチとコンサートを行います。この研修をとおして学んだことを生かし、地域でのアウトリーチ活動がますます活発に行われ、身近で親しみやすいホールコンサートが開催されることを期待しています。   

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公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業 富山県高岡キャンプ 

  1月25日(金)~29日(火)にかけて、富山県高岡文化ホールを拠点に公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業アーティスト研修が行われました。

6月から12月にかけて行われた青森アウトリーチ・フォーラムに続く今年度2つ目となる今回は、トリオ・エトワール(ピアノトリオ)、カルテット・ゼーレ(弦楽四重奏)、Brass Soul金管魂(金管五重奏)の三組の若手アーティストが参加し、ホールスタッフとともに地域でのアウトリーチ活動の手法を学びました。

 

初日、開講式を終えた各アーティストは、それぞれ練習室にこもりコーディネーターのアドバイスなどを受けながらアウトリーチプログラムの組み立てについて話し合いました。

 子どもたちにいかにわかりやすく、楽しく、そして身近にクラシック音楽を聴いてもらえるか、それぞれ工夫を凝らします。

 2日目、アウトリーチ・フォーラム事業の一環として24日から高岡市内4つの小学校でアウトリーチアクティビティを行ってきた音活OBアーティストのテノール歌手、中鉢聡さんのコンサートを見学しました。

 曲間のユニークなトークの中に、次の曲の聴き所を上手く取り入れるところはさすがです。若手アーティストにとってもよい刺激となったようです。

 コンサート見学後はOBアーティストの中鉢さんも交えて全体交流会を行いました。

 3日目、いよいよ翌日に小学校でのアウトリーチアクティビティを控え、各組の練習にも熱が入ります。明日の本番に向け、各組が練りに練って考えたプログラムを実演してみます。楽器紹介や音楽の素晴らしさ、子供たちに伝えたいことがいっぱいで、45分の時間内に収めるのは至難の業です。

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2007年12月14日 (金)

20年度・21年度音活登録アーティスト選考会終了

 20年度・21年度の音活登録アーティストの2次選考会(フォーラムアーティストの選考を兼ねる)が、12月4日/5日/6日、第1生命ホール及び池袋芸術劇場を会場として、実施され、登録アーティストが内定しました。

 今後、諸手続を経て、20・21年度に、地域の公共ホールとともに、選考された登録アーティストによるアウトリーチ等のアクティビティ、コンサートを実施していくこととなります。

 オーディションに当たり、ご協力いただきました審査員の方々はじめ、関係者の皆様にこの場を借りてお礼もうしあげます。

佐賀県多久市公共ホール音楽活性化事業

 12月7日()~9日()に佐賀県多久市にて公共ホール音楽活性化事業が実施されました。派遣アーティストはリコーダーの江崎浩司さんとピアノの長久真実子さんです。
 アクティビティは、7日()に市立南部小学校南渓分校と市立西部小学校の2箇所、8日()には天寿荘と多久聖廟の2箇所、合計4箇所で開催されました。

 南渓分校は、南部小学校の生徒のうち近隣の地域の1・2年生が通う分校で、小さな木造校舎の1室に分校の生徒11人が集まって音楽を聴いてくれました。西部小学校では対象が3年生から6年生と言うことで、みんなリコーダーを持って江崎さん、長久さんとの共演の場面もある、素敵なアクティビティになりました。

 8日の天寿荘では、入所者と職員の方50名ほどを対象にアクティビティを行いました。後半にかけて童謡やJAZZのスタンダード曲など、耳慣れた曲に入ってくると多くの方が手や首でリズムをとりながら演奏を楽しんで下さいました。午後は日本でも有数の孔子廟である多久聖廟の廟内でコンサートを行いました。主な対象は の皆さんだったのですが、偶々参拝に来られた親子の方も寒い中でしたが演奏を聴いていって下さいました。儒教には学問の一つとして音楽も入っているのですが、そのせいか聖廟の音の響きは本当に素晴らしいものでした。

 最終日、9日()に多久市中央公民館大ホールで開催されたコンサートでは、江崎さん長久さんによる、バロック音楽の名曲(ちょうど多久聖廟の創建された300年前頃の曲!)やサックスを使っての日本の歌メドレーなどが演奏されました。そして、間には多久聖廟の祭礼の際に雅楽を演奏されている多久雅楽部のみなさんとの共演もあり、客席からは笑いや、「上手い!」といった声が飛ぶなど、非常に楽しいコンサートになりました。当日会場にいらしたお客さんには、アクティビティ先の小学校や、聖廟でのコンサートを聞いてくれた子どもさんとその親御さんのお顔も見えたほか、ホールの担当の方によると天寿荘での演奏を聴いた方がご家族に「是非行くといい」と勧めて下さり、わざわざ県外からいらしたお客さんもおられたそうです。

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▼南部小学校南渓分校
江崎さんの「僕の演奏をまねしながら聞いてみて」の言葉にあわせて踊って(演奏?)くれた児童さん達の様子。


Dsc06741_2 ▼学校の様子
小さいですが雰囲気のいい校舎でした。実は来年度から分校は無くなり、児童さんは全員南部小学校に行くと言うことで、先生からも「一つ想い出にもなったのでは」というお言葉も頂きました。


Dsc06749_2 ▼西部小学校
 授業でも使われているリコーダーで、アーティストのお二人と共演しました!


Dsc06778_2 ▼天寿荘
 アクティビティの最後、入所者のみなさんと「ふるさと」を歌った一コマです


Dsc06801_3 ▼多久聖廟
 せっかく伝統のある建物(重要文化財!)で演奏すると言うことで、雅楽部の方が使われている衣裳をお借りしての演奏となりました。お似合い!?


Dsc06818_2  ▼コンサート前、雅楽部さんとのリハーサル
 練習の時間があまり取れなかったのですが……リハーサルでの雅楽部さんはさすがの一言!


Dsc06820_2 ▼コンサート、休憩中!
 コンサートの休憩中、雅楽部の皆さんと江崎さん、長久さんがスタンバイしている姿を撮影させて頂きました。左端で1人ひときわ長い楽器(ショーム:ヨーロッパの古楽器で雅楽で使う篳篥と同じダブルリードの楽器)を持っているのが江崎さんです。