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2008年6月

2008年6月27日 (金)

公共ホール音楽活性化アウトリーチ・フォーラム事業(笠岡市)

岡山市での研修を終えたトリオ・アルティカ(ピアノトリオ)の三人のアーティスト(ピアノ:澤田智子さん、ヴァイオリン:能登谷安紀子さん、チェロ:渡辺靖子さん)は、笠岡市内の小中学校で6回のアウトリーチとコンサートを実施しました。

初日の6月18日は、市の中心部から船で約30分の白石島の白石中学校と北木島の北木小学校を訪れてアクティビティを行いました。北木小学校では全校児童15人を対象に3つの楽器の魅力を音の出る仕組みなどを交えて紹介したり、実際に子ども達が打楽器で演奏に参加するなど楽しいアクティビティとなりました。

翌19日からアウトリーチの最終日となる20日まで、プログラムの練り直しも行いつつ、引き続き4回のアクティビティを実施しました。

大島中学校と小北中学校では3年生が対象であったことから、アーティストが音楽家の道を選んだ理由などを交えて音楽の魅力を伝えるとともに、将来の夢や進路に悩む学生達と語り合うトークを行いました。3人のアーティストは、日を追うごとにトークにも慣れ、アドリブも飛び出すなど親しみやすい雰囲気を創り出したアクティビティになっていきました。

21日には笠岡市民会館ホールで約360名の観客の前で演奏し、笠岡市民の皆さんにクラシックの魅力を伝えるとともに、会場にはアウトリーチ先の子ども達も足を運んでくれるなど、アーティストを身近に感じて貰う機会をお届けすることができました。

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2008年6月26日 (木)

平成20年度ステージクラフト開催

舞台技術などの経験年数が5年程度未満の公共ホール職員を対象にした研修、
「ステージクラフト~舞台技術ワークショップ~」を、埼玉県彩の国さいたま芸術劇場にて、
6月9日~12日の4日間にわたり開催しました。

 この事業は、埼玉県芸術文化振興財団との共催で毎年実施しているもので、舞台技術
(舞台、音響、照明)に関する基礎知識等について、講義・ディスカッションから舞台
づくりの実習まで実践的に学習するとともに、人材の育成と相互の交流(ネットワーク
の形成)を図るものです。

 今年の実習作品は、清水邦夫作、蜷川幸雄演出、さいたまゴールドシアター出演の
『95kgと97kgのあいだ』でした。

実習に適した一部分を題材にして行う当事業は、さい芸の技術スタッフのみなさまをは
じめ、総勢79名の出演者の方々にご協力いただき、研修生が、実際に舞台・音響・照明
の基礎を一通り学んだ後、それぞれの専門に分かれ、本番の一場面を体験します。

今年は初日9日に、安全管理についてのシンポジウムが行われました。
新国立劇場の伊藤久幸さん、まつもと市民芸術館の馬場道雄さん、びわ湖ホールの押谷
征仁さんの3名と、さい芸の岩品武顕さん、そして司会進行の山海隆弘さんの5名によ
って行われ、前半は伊藤さんによる「劇場等演出空間運用ガイドライン共通篇(案)」
を基にしたレクチャーと、後半は5名による舞台の安全性について再認識させられる内
容のシンポジウムが行われました。

3日目の11日に、本公演の映像を見ながら、各技術の雰囲気をつかむレクチャーが行
われました。

 最終日の本番実習では、研修生のみで、舞台・音響・照明を担当し、衣裳をつけた
79名の出演者を前に、本番さながらの緊張感の中で実習が行われました。

『95kgと97kgのあいだ』は、5月28日~6月5日に本公演を終え、その後の開催とな
りました。
関係者の多大な理解と協力の下にこの研修が可能となったものといえます。
彩の国さいたま芸術劇場関係者の皆様には、改めてお礼を申し上げます。

ご参加いただいたホールの皆様、さい芸スタッフの皆様、そしてご出演いただいた79
名の皆様、本当にありがとうございました。

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2008年6月25日 (水)

アウトリーチフォーラム事業 IN 勝央町

 1週間のアーティスト研修を終えた、木管五重奏団MINTO(フルート:中村薫、オーボエ:小倉悠樹、クラリネット:田中まな美、ファゴット:今木智彦、ホルン:三村総撤)は、岡山県北部に位置する勝央町でのアクティビティ&ホールコンサートを行ないました。

 初日の勝央北小学校は小学3年、4年、6年生を対象にうぐいすのさえずりが聞こえる音楽室でのアクティビティを行ない、その後ともに給食を食べ、子どもたちとの交流を図りました。

 2日目は改築中の勝間田小学校の5、6年生を勝央文化ホールのレッスンルームに招き、アクティビティを行ないました。アーティストたちも回数を重ねるごとに気持ちにゆとりができ、プログラムやトークの内容に工夫を凝らすようになりました。

 3日目は2日目と同じく勝間田小学校の4年生を対象にアクティビティを行なった後、勝央中学校の吹奏楽部を訪ね、アクティビティとワークショップを実施しました。アーティストと接する機会のない子どもたちは直接アーティストから楽器を吹く上でのアドバイスを受けたことが貴重な体験となったようです。

 4日目はアーティストと地域の方々との交流プログラムが行なわれ、勝央町の金時太鼓の演奏を聴き、アーティストたちも太鼓の演奏に参加しました。また金時太鼓のメンバーとともにソーセージ作りを体験し、その後のバーベキューでは作ったソーセージをみんなで食べました。

 ホールコンサート当日はアクティビティを行なった小学校や中学校の子どもたちをはじめ、地域の方々約300人が来場し、盛況のうちにホールコンサートが終わりました。P6210193P6210191P6180127

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岡山アウトリーチフォーラム事業

 都道府県との共催で行なわれる、公共ホール音楽活性化事業アウトリーチフォーラム事業が6月12日より岡山県で始まりました。

 

 参加するアーティストは、ピアノトリオ・アルティカ、アルモニューズ カルテット、木管五重奏団MINTOです。

 初日より3日間アウトリーチについて研修し、コーディネーターのアドバイスを受けながら、プログラム作りに励み、4日目は実際に作ったプログラムを各コーディネーター、アシスタントコーディネーター、スタッフの前で披露しました。

 5日目は中央小学校、6日目は伊島小学校、政田小学校でアウトリーチを実施し、参加アーティストが互いのアウトリーチを見合い、その後意見交換会も行なわれ、1週間のアーティスト研修が閉講しました。

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○ピアノトリオ・アルティカ(ARTICA)

  ピアノ:澤田智子

  ヴァイオリン:能登谷安紀子 

  チェロ:渡辺靖子

○アルモニューズ カルテット

  ヴァイオリン:波多野幹子、片桐友里美

  ヴィオラ:佐藤裕子

  チェロ:渡邊 雅弦

○木管五重奏団MINTO

  フルート:中村薫

  オーボエ:小倉悠樹

  クラリネット:田中まな美

  ファゴット:今木智彦

  ホルン:三村総撤P1010694P1010685P1010663

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